こんにちは!太宰府魅力発見塾塾長の福田です。
太宰府天満宮の本殿を通り抜け一番奥に「お石茶屋とお石トンネル」があります。
お石さんとは旧店主の名前です。
お石さんとは?
「お石さん」と呼ばれていたのは江崎イシさん。
色白のべっぴんさんとして広く知られていた女性で、筑前三美人のひとりにも数えられたほどでした。
1899年( 明治32年)生~1976年(昭和51年)5月14日没、お石さんは76歳独身で他界。
1950年(昭和25年) 50代のお石さん
写真は店主にお願いして壁に架かっていたのを外して撮影しました。
現店主はお石さんの姪の娘さんです。
お石茶屋
訪れた人がすごい!
お石さんは「おイシしゃん」と呼ばれていました。
彼女の美貌と気風の良さは東京まで響いて多くの人がお石茶屋に立ち寄っています。
皇族の高松宮殿下、詩人の野口雨情、歌人の吉井勇、政治家の犬養毅、緒方竹虎、外交官の松岡洋右、「電力の鬼」と呼ばれた松永安左衛門等々・・・
佐藤栄作元首相も国鉄二日市駅駅長時代から大臣になっても度々訪れているそうです。
1928年(昭和3年) お石さんは前列中央、後列右が麻生太吉
1964年(昭和39年)佐藤栄作元首相
さだまさしが「飛梅」という曲に「お石茶屋」を歌い込んでいます。
店内の風景
外の風景
赤の毛氈が映えますね。
雪のころ
さて店内に入って注文してみました。
梅が枝餅
昔ながらの丸天うどん。520円、うわさ以上の味でした。
お石弁当 1290円
当店自慢で一日限定100個だそうです。
これでいっぱいやると意外といけます。
天ぷらそば 1300円
お石茶屋
住所:福岡県太宰府市宰府4-7-43(太宰府天満宮北神苑)
電話:092-922-4045
営業時間:9:30~16:30
不定休
お石トンネル
正式には「宝満宮 参拝隧道」といい宝満宮とはここから宝満山方面に約2km進んだ場所にある竈門神社のことです。
お石さんがこのトンネルの先の自宅から丘を遠回りしてお店に通っていたので麻生太吉が見かねてトンネルを造ってくれたという話もあります。
飯塚の炭鉱王ですからトンネル掘るのはお手のものですね。
一人で歩くには広すぎるし三人で並んで歩くには狭すぎる。二人で歩くとちょうどいい広さに造っています。
1928年(昭和3年)麻生太吉寄贈
竈門神社からの入口
お石さん(江崎イシ)寄進の石灯篭
お石さんの屋敷跡
今はお石茶屋の現店主の屋敷(お石トンネル出てすぐ右の屋敷)
立派な大きな屋敷
屋敷の一角の道標
トンネルがなかった時はこの自宅から丘を遠回りしてお店まで通っていました。
この機会に麻生太郎家の家系を紹介しておきます。
曾祖父 麻生太吉(麻生グループ創始者)→祖父 先代太郎→父親 太賀吉→現 麻生太郎(現副総理)
父麻生太賀吉は吉田茂元首相の娘と結婚、現 麻生太郎は鈴木善幸元首相の娘と結婚、麻生太郎の妹は寛仁親王と結婚。
正に華麗なる一族ですね!
麻生太吉がお石さんをひいきにしていたからこのトンネルをプレゼントをしたのでしょうね!
飯塚の炭鉱王だからトンネル掘るのはお手のものでプレゼントはさすがに桁が違います。
もう一人の飯塚の炭鉱王 伊藤伝右衛門もよく似ていたと思います。
伊藤伝右衛門も衆議院議員になり大正天皇の従妹の白蓮と結婚していましたね。
▶fukuda0917@yahoo.ne.jp
塾長より
いつも記事をお読みいただきありがとうございます。
もしよろしければ記事の一番下にある「コメントを残す」より
コメントを書いていただけますと、記事を書く励みになります。
これからも太宰府の魅力をお伝えしていきますので
応援よろしくお願いします。
Thanks for lunch today! The tempura soba was really good and so was the hot sake! Today was cold but it is was nice having lunch in a cozy place and chatting with you 🙂
Katieさんコメントありがとうございました。
今日は寒い中ようこそ大宰府においでいただきました。
寒いときは熱燗に限りますね。
おみやげ買いもできよかったですね。
今度は梅の季節においでください。
私の結婚式は太宰府天満宮で挙げました。お石茶屋の先に弓道場がありました。凛々しい女史が弓を引いて射たのを覚えています。昭和30年代の遠足でお石茶屋の上方に
トンネルとは別に「吊り橋」が架かっていました。写真を残しておればと後悔しています。
うっちゃんコメントありがとうございます。何のための吊り橋か興味ありますね。機会ありましたら教えてください。
吊り橋は確か、稲荷神社への参道の一部だったと聞いたことがあります。小学生になる前に撤去されたのでうろ覚えですが、お石茶屋の先からお石トンネルを向いて右側にかかっていたような記憶があります。
匿名さんコメントありがとうございます。
吊橋が架かっていたのですね。
今でいうバリアフリー目的でしょうか。しかし風流で残しておいてほしかったですね。
お石茶屋から天開稲荷神社へ上るルートが現在とは違っていたようです。お石茶屋の上から階段を上がり途中にベンチのある踊り場のような広場があります。今はさらに階段を上りますが、昔は吊り橋を渡って対岸(お石トンネルの上)に渡ってそこから神社へ行っていた記憶があります。
ちなみにグーグルマップのストリートビューでこの踊り場を見ると石段が二段残っており、そこから吊り橋が掛かっていたと記憶してます。
橋の手前か渡った先のどちらか思い出せませんが、小さな茶店があったような。
随分昔のことですので思い出せず申し訳ありません。
匿名さんコメントありがとうございます。当時の吊り橋や天開稲荷への参道がどうだったのか大変興味がありますね。
また今の広場も単なる広場ではなく神事を執り行なっていたのではないかとこちらも興味が湧きます。
いつもながらの説明文素晴らしいです。大変勉強になります。
ふったろ−さんコメントありがとうございます。
お誉めにあずかり恐縮です。これからもご期待に添えるように精進します。
情報ありがとうございます。お石さんさすが三大美人の一人、綺麗ですね。お会いしたかったですね😄。
かやさんコメントありがとうございます。
東京までその名を轟かせていたようで多数の著名人が訪ねて来てますよね。
お石さんと伊藤伝右衛門の関係が有ったと聞いていましたが事実がどうか教えてくださいよろしくお願いします。
坂本さんご存知のように飯塚の炭鉱王といえば麻生太吉や伊藤伝右衛門ですね。
伊藤伝右衛門は天満宮に鳥居や門柱など寄進していますので天満宮との付合いはあったと思われます。
天満宮に来たときにはお石茶屋にも寄ってお石さんともお話ししていたのではないでしょうか。
そういう意味で関係があったといえばあったのかもしれませんね。
詳しくわかれば教えてください。
こんばんは🌙😃❗
としさんに教えてもらって、読ませて頂きました。
お石茶屋の先にあるトンネル入り口までは行ったことありますが、説明を読んで、天気いい日にトンネルを歩いてみたいと思いました。
福岡に住んで長いのにほとんど知らないので、いろいろ教えて頂きたいです。
ありがとうございました。
ゆりこさんコメントありがとうございます。トシさんのご紹介なんですね。太宰府には隠れた名所旧跡食べ処などありますのでこの欄の下の方のメニューの中の「お問い合わせ」から希望日をご連絡ください。ご案内しますよ。
初めまして~塾長さま
返信ありがとうございます。
わたしの行ってるサークルの人が
太宰府は宝の山よ、と言われたので
そういえば何も知らないなぁ~と、急に知りたくなったところです😌💓
機会があれば…よろしくお願いします。
ゆりこさん、なるほど云われてみれば「太宰府は宝の山」そうだと思います。この言葉いいですね!
キャッチコピーで使わせていただこうと思います。
お時間ある時おいでください。お待ちしています。
トンネル何回もくぐりこれだけ由来があったのですね⁉️
お石宅の角に(左)竈門神社、右お石茶屋の石標があり、古くから歴史ある茶屋と知っていましたが、これ程由緒あるとは知りませんでした
又一つ知識が増えて、人に説明する楽しさができました。
コメント失礼します。娘の習字が毎年夏に境内に貼られてて家族で毎年来てました。飛梅て曲が好きでお石茶屋を調べれば調べる程に興味が湧き何度も何度もバイクをトンネル入口に置いてお石茶屋に行きました。頭にピン!ときた店員様に「お石さんの血縁の方ですか?」と私が尋ねるとすごく謙遜して「私は端っこですよ…」と恥ずかしながら答えて頂けました。私すぐに分かりましたよ。心が軽くなりました。来月またバイクに乗って飛梅を見に大宰府天満宮とお石茶屋に伺います。長文失礼しました。
なかなかさんコメントありがとうございます。お近くにお住いのようですね。お嬢さん毎年境内に習字が貼られていたそうで余ほどお上手なんでしょうね。私はここのお石弁当でいっぱいやるか丸天うどんが楽しみです。そろそろ飛梅の季節ですね。見に行きたいと思っています。
返信ありがとうございました。習字…大宰府天満宮賞はハードル高すぎましたがお陰様で家族で大宰府天満宮に来る思い出を与えて下さり感謝してます。お石茶屋の🍜うどんは腰がなくフニャフニャの時間に追われる博多商人御用達の博多うどんです!お石茶屋で食べれる事に幸せを感じてます。失礼します。
なかなかさん、博多うどんのふにゃふにゃにはそういう理由があったのですね。教えてくださりありがとうございました。
本日の友人のFacebookに掲載された記事のなかに、お石さんの名前が出てまいりました。
私は、昨年、古希を迎えました。
子供の頃から、数回、神社を参拝しましたが、お石さんって、どんな方だったのかなあと興味がわき、本サイトを見つけ、拝読させて戴きました。
とても勉強になりました。今度、天満宮にお詣りする機会がありましたら、是非、立ち寄らせて戴きたいと思いました。
ありがとうございました。
なんでもまるちゃんコメントありがとうございます。
お石さんのブログご覧いただきありがとうございました。当ブログでは他に「麒麟の像」や「松屋」も喜んでいただけるかもしれません。
ご覧ください。
当時、内山から太宰府小学校への通学でトンネルを利用させていただきました。赤い吊り橋を渡ると茶店があり、茶店の崖下は太宰府遊園地でした。茶店御主人はオヤジの友人でしたのでよく梅餅をご馳走になりました。良き時代に太宰府とかまど神社に携われた事、本当に良かったと思います。
元天満宮幼稚園児さんコメントありがとうございます。
赤い橋がどういう風に架かっていたのか想像できませんけどもし当時の写真があれば下の「お問い合わせ」に送っていただけるとありがたいです。
昔 佐藤元総理と写ってあるあの髪型で色白で恰幅のよいお石さんが座って梅ケ枝餅を焼いてある姿をよく覚えています!
正子さんコメントありがとうございます。実際お石さんが梅が枝餅を焼いている姿を見られたんですね。正に生き証人ですね。他にも記憶にあるものがあればまたコメントしてください。よろしくお願いします。
お石さんの話、知ってもらいたいのであげさせていただきますね。
ふくちゃん「お石さんの話、知ってもらいたいのであげさせていただきますね」って何かあげられましたか?
お石さん
50代の写真でも色白で、ふっくらした女性だったんだなとわかります😃
生涯独身だった…とは言っても…
恋人はおられたのではないかしら、な~んて(笑)
こんな美人でもったいない❗️
筑前三美人
あと二人は誰❓️
知りたいです😌💓
momoさんコメントありがとうございます。独身とはもったいないですね。しかし考えようによっては、独身だったからあれだけ多くの人が訪れたのかもしれませんね。
筑前三美人、私も気になりいろいろ調べたけどわからないんですよね。もしわかれば教えてくだい。
福田塾長
こちらの記事も興味深く読ませていただきました。初コメントです。
立ち寄ったことのあるお店と通ったことのあるトンネルの由来がわかり…かつそれにまつわる政治家の系譜まで敷衍して解説されており感心致しました。
これからも太宰府の魅力を様々な角度から発信して下さい。
それにしても太宰府と大宰府の使い分けも曖昧な筑紫野市出身の八尋でした🥲
八尋正喜さん初コメントありがとうございます。お石茶屋は今でも人気のお店で味がいいのはもちろんでしょうけど、やはり筑前三美人の一人、特に飯塚の炭鉱王の麻生太吉のひいきの店、またその太吉の末裔が現政治家の麻生太郎とくれば訪れてみたくなりますね。これからも喜んでもらえるような記事をアップしていこうと思いますのでご覧になってください。
江崎イシさん流石に筑前三美人ですね。東京まで噂が届いていたなんて凄いですね。何で独身だったのでしょうか?もったいないですね。お石弁当おいしそうですね。申し訳ありませんが
佐藤栄作、麻生太郎、もっと言えば岸信介、統一教会を日本に入れた癌ですね。ただ塾長には、いつも貴重な情報有り難うございます。勉強になります。
チュウ秋の名月さんコメントありがとうございます。統一教会を認めたのはこういう首相経験者たちであれば、政界に浸食するのはわけなかったでしょうね。政界の深部まで浸食すれば国民に浸食するのはたやすいもので、それをそのまま引き継いだ安倍元首相は最後はああいう形で終わりましたね。信者の怒りの総意だったのでしょうね。
塾長の案内で行った「お石茶屋」「お石トンネル」(一緒にトンネルをくぐりましたね)
懐かしく思い出されます。詳しく説明していただき、当時が目に浮かぶようでした。知らない事ばかりで感嘆の声をあげたのを思い出されます。麻生家との関係性また、筑豊の伊藤家との繋がりなど、面白く楽しいお話しばかりでした。これからもたくさんの方々に太宰府の魅力を伝えてくださいませ。
梅小町さんコメントありがとうございます。あの時は5~6人誘ってのご参加で、欲張って18,000歩にもなり、みなさんさぞかしお疲れになったことと思います。本当に申し訳ありませんでした。
このブログはお石さんと麻生太吉との関係、華麗なる麻生家、伊藤殿右衛門との関係などいろんなことが絡んでいたのでとても楽しくまとめました。
これからも太宰府の魅力を発掘していきたいと思っています。