こんにちは!太宰府魅力発見塾塾長の福田です。

先日、阿蘇の野焼きに行ってきました。

阿蘇の野焼き

草原は、牛や馬の放牧やその餌となる草を刈る場所として利用されています。

阿蘇では毎年2~3月になると草原に火をつけ、草原に残る枯草を焼いています。

草原の歴史

①1000年以上前から草原に馬が放牧され、阿蘇は優れた馬の産地として都まで知られていたことがわかっています。

②数百年前から牛馬は田畑を耕すために利用され始め、草原の草は牛の餌や田畑の肥料に、また屋根の材料として使われました。

③50年ほど前からは耕運機が使われるようになると役牛は減り、阿蘇の草原での放牧は主に肉牛になりました。

阿蘇の牛は「くまもとあか牛」と呼ばれ、肉質は赤身が多く、適度の脂肪分も含み、うま味とやわらかさ、ヘルシーさを兼ね備えとても人気があり「ブランド化」しています

草原の役割

降った雨が一度に流れて土砂崩れや洪水が起こったり、雨が少ない季節には水不足になるかもしれません。草原や森林は地中に水を貯え、飲料水の供給(熊本市内の水は地下水で賄っています。降った雨水は地下を通り、阿蘇から熊本市内に届くまでには30~50年を要するといわれています)、地表の土砂の流出を防ぐ役割を果たしています。

 

場所:阿蘇一宮

2022.2.26 ボランティアの誘導員に導かれ見学場所へ

 

点火し燃え始めています

 

見学者たち

 

点火直後、火は瞬く間に燃え上がります。

 

 

 

火消し棒

 

 

 

 

一山終了

 

噴煙を上げる中岳

 

根子岳

 

高岳1592m

 

野焼きの火は瞬く間に燃え上がり、風向き次第では山火事が発生し、作業者に燃え移り死亡事故につながることもあるそうで、地元消防団、消防署、自衛隊などに待機要請をしているそうです。

また見学者が殺到して事故のないように事前に案内はしないとのことです。

草原は存続の危機に瀕しています。

農家の高齢化と後継者不足、草を肥料にする代わりに化学肥料が使われ、牛を飼う人が減り、屋根にも草が利用されなくなったことから草原はヤブや林に代わってきています。

このようになると枯草がたまって山火事がおこり、雨で土砂が流されやすくなり、草原にしか見られない生きものが見られなくなってしまいます。

最近は福岡でもボランティアの説明会を開催し希望者を募っています。

見学をしたことにより草原の役割・必要性など初めて知り大変勉強になりました。

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塾長より

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