こんにちは!太宰府魅力発見塾塾長の福田です。
先日福岡篠栗の紅姫稲荷社を訪ねてきました。
紅姫稲荷社
所在地:福岡県糟屋郡篠栗町大字篠栗4663
日蓮宗妙紅山連照寺の境内にあります。
紅姫稲荷社縁起
「901年菅原道真公が、左大臣藤原時平の讒言(ざんげん)によって右大臣の地位から太宰権帥(だざいごんのそち)に左遷され京都を出立の折、病床の奥方は父子の別れを悲しみ、慕われる幼い紅姫と熊丸君を不憫に思われた道真公は二人を伴って太宰府へ下られました」
「翌年秋に熊丸君が夭逝、数月後に京都の奥方が他界、その十日後の903年道真公が亡くなり一人残された娘の紅姫は弔いを済ませ道真公から託された密書を土佐に流された長兄高視卿(たかみきょう)に届けるため旅立つ」
「これを怪しんだ藤原は紅姫を追跡。紅姫は追手を避け、若杉山麓山崎の地主山崎氏に匿われ、若杉山山上の太祖宮にご加護を祈願。しかし藤原は隠れ家を見つけ、紅姫は刺客の凶刃に倒れる」
「地元の人々は紅姫を憐み、祠を建ててお祀りしました。1952年隣接地に日蓮宗妙紅山連照寺が開山、以来同寺がお守りする。1976年(昭51年)紅姫稲荷社が造営された折『最上位山崎紅姫天王』の尊号が奉られました」。
中央:紅姫
左:山崎さま
紅姫を匿った若杉山麓山崎の地主
右:白玉天王(土地の守護神)
紅姫稲荷社を知ったのは以下の絵本の出版記念に参加し作者の前野氏から教えていただきました。
絵本「南の館の物語」
作 前野りりえ、絵 竹崎陽子、2021.12.10発行
菅原道真公の娘紅姫の視点からの物語で歴史書としてもまた家族愛の観点からも、小さなお子さんからお年寄りまで幅広い方々を対象にできると思いました。
なかなか取っ付きにくい郷土太宰府の歴史を絵本という形で子供さんに興味を持ってもらうきっかけになれば作者の本望かもしれません。
2021.12.18西日本新聞
「郷土の本」欄に掲載
太宰府の「紅姫供養塔」に行き道真公が亡くなったあと四国方面に行かれたということまでは聞いていましたけどその後が今いち曖昧模糊としていたのがこれでわかりすっきりしました。
前野氏、竹崎氏ご両名ありがとうございました。
今後のご活躍をお祈りいたします。
▶fukuda0917@yahoo.ne.jp
塾長より
いつも記事をお読みいただきありがとうございます。
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これからも太宰府の魅力をお伝えしていきますので
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福田塾長さん
先日は、「紅姫稲荷社」
にご案内頂き、ありがとうございました。
解説文を読んで、古代社会の一旦を知ることが出来、
道真公一族の末路の哀しさを想わざるを得ませんでした。
Storchさん先日はお疲れさまでした。道真公ご一家悲しすぎますね。特に残された紅姫の悲しみは推し測ることができません。だから今でも私たちの心のなかに生き続けているのかもしれませんね。
南の館の物語は子どもにも大人にも太宰府(菅原道真)を知る事のできるありそうでなかったいい絵本だと思いました。
Mikaさんコメントありがとうございます。言われるようにお子さんが太宰府の歴史に興味を持ってもらうには最高の本かもしれませんね。
榎社の東、西鉄太宰府線を越えた筑紫野市に入って直ぐに紅姫の供養塔が位置しています。説明板には紅姫は篠栗に逃れたと記してあります。隈麿と合わせ悲話の始まりですね。
水城さんコメントありがとうございます。
隈麿公、奥方、道真公と立て続きに亡くなり残された10才に満たない紅姫は四国を訪ねるとはなんと可哀想な話しではありませんか。