こんにちは!太宰府魅力発見塾塾長の福田です。

2022.10.18 太宰府の「ギャラリー花」でアサギマダラ100頭以上の乱舞です。

太宰府のアサギマダラ、100頭以上の乱舞

ギャラリー花

所在地:太宰府かまど神社の左奥100m

(スマホを横にしてご覧ください)

アサギマダラとは?

アサギマダラ はタテハチョウ科マダラチョウ亜科に属し、羽を広げると10cm前後になります。

黒と褐色の模様と、ステンドグラスを思わせる透けるような薄い浅葱(あさぎ)色の斑(まだら)紋様の羽を持っています。胸にも特徴 ある斑模様があり、これが名前の由来です。

平地から山地、高原まで広く見られ、都市部の公園に飛来することもあります。初夏から発生しますが、晩夏から秋にかけて見る機会が多くなります。

フジバカマに群らがるアサギマダラ↓

アサギマダラを有名にしたのはその移動距離です。

春から夏にかけては本州等の標高1000mから2000mほどの涼しい高原地帯を繁殖地とし、秋、気温の低下と共に適温の生活地を求めて南方へ移動を開始します。九州や沖縄、さらに八重山諸島や台湾にまで海を越えて飛んでいきます。海を渡って1000㎞以上の大移動です。

あまり羽ばたかずにふわふわと優雅に飛びます。移動性が強く、マーキング調査では1500~2000kmも離れた場所で発見されることもあります。移動の途中、海の上に浮かんで休んでいるのを見かけた人もいます。本州の北半分や北海道では冬越しできず、毎年、暖地で発生したものが飛来します。

季節により長距離移動(渡り)をする日本で唯一の蝶なのです。

寿命は4~5ケ月です。

一人でゆっくり食事中↓

フジバカマとは?

フジバカマは「秋の七草」の一つで、万葉の時代から人々に親しまれてきた植物です。

夏の終わりから秋の初め、茎の先端に直径5mmほどの小さな花を、長さ10cm前後の房状に多数咲かせます。

川沿いの湿った草原やまばらな林に見られ、まっすぐに伸びる茎に、3裂する葉が対になってつきます。

現在の日本には自生に適した環境が少なくなったため激減し、絶滅危惧種となっています。中国では古く芳香剤として利用されましたく芳香剤として利用されました。

 

アサギマダラとフジバカマの関係

フジバカマの蜜に含まれている毒性成分「ピロリジジンアルカロイド」を摂取して鳥などの外敵から身を守ります。だからか人を恐れず頭や腕にも止まるのも人気の秘密かもしれません。

雄雌の見分け方

翅(はね)の色が違います。

オス

翅の下のほうが茶色に黒い模様があります。

メス

翅の下のほうが茶色に黒い模様はなく茶色一色。

 

鬼女蘭(きじょらん)

ギャラリー花にて。蕾が着いています

アサギマダラがこの鬼女蘭にタマゴを産み着け幼虫が食べる草。

 

アサギマダラの幼虫

幼虫はこのいかにも毒がありそうな派手な原色で外敵から身を守ると考えられいます。

アサギマダラの幼虫

 

鬼女蘭の名前の由来など↓

マーキングの目的

アサギマダラの移動を研究するために様々な場所でマーキング調査が実施されています。 捕獲した蝶の羽に調査した日付や場所等を油性マーカーで記入し、その蝶が移動した先で発見されることによって、どう移動したかが分かるというわけです。

マーキングの方法

油性の黒色フェルトペンでマークをつけます。

マークした人の略称

個体番号(001~)

地域の略称

日付4要素を記入

 

ギャラリー花のご主人談「昨年は5~6頭で、今年は10年ほど前にフジバカマを植え始めて、初めての大乱舞です」と顔をほころばせておられました。

ご夫婦の心よりのおもてなしで訪れる見物客が年々増え、今年は岐阜の白川からも訪れ、ここでマーキングをする人も多いそうです。

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fukuda0917@yahoo.ne.jp

塾長より

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