こんにちは!太宰府魅力発見塾塾長の福田です。

先日太宰府の信仰の山霊山宝満山に登ってきました。

「宝満山登山」太宰府の霊峰

標高829m

場所:太宰府市大字北谷

2013年宝満山はわが国の歴史上において大変重要な国家的祭祀が継承されてきた信仰の山「霊山」として、その歴史的・文化的価値が認められ、秋田県・山形県境にある鳥海山、世界遺産登録の富士山に次ぐ、全国3例目の国の史跡に指定されました。

観世音寺から望む

 

動画 春の宝満山に登る前編(Storch)

歌は芹洋子の「山は心のふるさと」

宝満山が信仰の山といわれる理由

①古代の九州を治めた大宰府政庁の北東にあたることから鬼門封じのため諸々の祭祀

②奈良時代には遣唐使が唐に渡る際の祈願が行われ

③中世には修験の山として九州を代表する信仰の山として発展しました。

ルート

①登り

かまど神社を9:00に出発し正面登山道の階段をひたすら登り、以前下りも正面登山道を下り膝を痛めたことがあったので今回は以下の道を選びました。

②下り

山頂→女道→中宮跡→行者道→鳥越峠→愛嶽道→内山道→かまど神社着16:00で往復7時間の登山でした。

かまど神社

かまど神社9:00発~宝満山山頂3.1km

 

 

竈門山寺跡

「奈良時代、伝教大師最澄が唐へ留学する前に立寄り航海の安全を祈って薬師仏造ったという竈門山寺の跡ではないかといわれています」

 

 

かまど神社本殿

 

登山口の汐井川

修験者はここでみそぎをして登ったといわれています。

 

式部稲荷社

 

一の鳥居

 

 

宝満山1.5km中間点

 

 

殺生禁断

宝満山は山全体が霊山であり、修験の場所でもあり、神聖な御神体であるとして鳥獣や虫を捕ったり殺したりする事を禁じたものです。

 

 

眼下に見える四王寺山の真ん中は窪んでいます。

 

 閼伽の井(あかのい)

宝満山の神仏に奉献する清浄な水をあか香水言います。

 

宝満二十五坊の一つ

吉田屋敷跡

は寺であり、山伏の住まいであり、その家族や弟子たちも住んでいました。また上宮参拝や七窟巡りなどをする信者の宿泊施設でもありました。

宝満山には370の坊があったといわれています。そのうち300坊は学問のための「衆徒方(しゅとがた)」、70坊は修行のための「行者方」といわれました。

江戸時代には行者方の25坊のみが残り「宝満二十五坊」と呼ばれました。

 現在キャンプセンターがあるところは、「座主(ざす)跡」といいますが、ここに宝満山伏のトップ「座主楞伽院(りょうがいん)」があり、その下の東院谷に16坊、百段ガンギの両側に西院(さいいん)谷に9つの坊がありました。

百段ガンギ

 

 

中宮跡(かって中宮の社があった広場)

中宮は宝満山の修験道の中心道場で大講堂はじめ神楽堂、鐘楼、法華塔、九重塔、毘沙門などがありました。中宮付近には、鎌倉時代末、仏を表す梵字を彫った巨岩がいくつかあります。修験道は江戸時代まで続き明治初年の廃仏毀釈によりこれらの建物は壊されました。

 

梵字岩

仏を表す梵字

 

あと200m

 

 

袖すり岩

 

馬蹄石

「忽然と玉依姫が現れ金剛神となり九頭の龍馬に乗って飛行しました。その時の龍馬の蹄のあとが大岩の上の窪みであると言い伝えています」

宝満山山頂829m

12:30着

 

白亜の上宮 宝満宮

 

 

 

 

360度の眺望

福岡市街、博多湾、古処山、英彦山、九重、阿蘇の連山、雲仙岳も望めました

 

動画 春の宝満山に登る 後編(Storch)

BGMはNHK自然百景のテーマ曲「自然への祈り」

 

これからキャンプセンター方面へ下山開始 13:15

 

先ず「稚児落とし」の難所を鎖を伝って下りキャンプセンターへ。

キャンプセンター

宝満山伏のトップ座主(ざす)跡 現在の楞伽院(りょうがいん)山荘

 

修験者(山伏)の僧坊跡

戦国時代の岩屋城城主高橋紹運の次男直次が城主だった宝満城跡ではなかったかと思います。

 

かまど神社まであと100分(1時間40分)

 

 

自然守護会初代会長宮原明

「宮原氏はこの言葉を登山者に呼びかけながら宝満登山1,020回を最後に44才にて他界された」。

無事かまど神社に到着16:00!(往復7時間 22,184歩)

 

子カエル数万匹「登山」2021.6.7新聞記事

福岡・宝満山、試練の連続、理由は不明

 

 

帰りに温泉「みかさ湯」で疲れを癒しました。

 

途中たくさんの花々に出会い、信仰の山といわれるだけに修験道に関する数多くの遺構も残っていました。

また九州で一番の人気の山ですので道中でたくさんの老若男女とすれ違いました。

機会があればまた登りたい山です。

お問い合わせ・ガイドの依頼はコチラから
fukuda0917@yahoo.ne.jp

塾長より

いつも記事をお読みいただきありがとうございます。
もしよろしければ記事の一番下にある「コメントを残す」より
コメントを書いていただけますと、記事を書く励みになります。

これからも太宰府の魅力をお伝えしていきますので
応援よろしくお願いします。