こんばんは!太宰府魅力発見塾塾長の福田です。

今回は「志賀社」を案内します。

志賀社は、太宰府天満宮境内の現在の橋と未来の橋の間にあります。

手前は今王社、先に見えるのが志賀社。

志賀社とは

 

 

 

 

菅原道真公が左遷された大宰府は、古くから朝鮮半島や大陸との外交・貿易を管轄した役所でした。

安楽寺(現在の太宰府天満宮)もまた海外との貿易を行っていたことから、境内に海の神を祀る神社が建てられたようです。

池に守られているため、再建後は火災にも遭わず、太宰府天満宮の中で現存する最古の建造物となっています。

1907年(明治四十年)には、「太宰府天満宮末社志賀社本殿」として、国の重要文化財に指定されました。

太宰府天満宮の中で重要文化財になっているのは、御本殿とこの志賀社のみです。

社殿は1458年再建で屋根が入母屋造りで正面に千鳥破風を付け和・禅宗・大仏の様式をもって構成される。当初は黒漆と金製金具をふんだんんに使っていたといわれる。美術工芸品ともいえる精巧な建造物である。

 

 

志賀社のご祭神綿津見三神とは?

わたつみの神は、海の神として知られる神で、

イザナギが禊(みそぎ)をした際に生まれました。

名前の「ワタ」は「海」、「ツミ」は「司る」という意味があり、

海上安全の他、海中の生物に関することなど、海に関係するすべてのことを司るともされています。

太宰府天満宮志賀社のご祭神は、「綿津見神三神(三柱神)」です。

実は、イザナギが禊をした際に生まれた海の神は以下の三神で、

一般的にはまとめて「わたつみの神」と呼んでいます。

  • 底津綿津見神(そこつわたつみのかみ)
  • 中津綿津見神(なかつわたつみのかみ)
  • 表(上)津綿津見神(うはつわたつみのかみ)

読んで字のごとく、これらの三神は、それぞれ海の底、中ほど、海面を司っていると言われています。

ちなみに全国わたつみの神を祀る神社の総本社は

志賀島にある「志賀海神社」です。

塾長うんちく・「摂社」「末社」とは?

よく摂社・末社という言葉を聞くと思いますがご存知でしょうか?

太宰府天満宮には、合わせて37の摂社・末社があります。

摂社とは、一般的には主祭神の子や妻などの縁戚関係にある神や、

もともとその土地に鎮座していた地主神などを祀る神社です。

太宰府天満宮では菅原道真公の妻、宣来子命(のぶきこのみこと)を祀る楓社などがあります。

これに対し末社とは、摂社に祀られる以外の、

他所から勧進された神などを祀る神社で、

志賀社もこの末社にあたります。

こんなにスゴイ志賀社ですが

教えてもらわないとほぼ素通りしてしまいます。

是非、見つけてみてください!

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塾長より

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