こんにちは!太宰府魅力発見塾塾長の福田です。

780余年の伝統を誇る博多の夏祭り博多祇園山笠、男性が山笠を担いで市内を駆け巡る姿は勇壮で、観光客300万人規模を誇る福岡を代表する祭りとなっています。

博多祇園山笠とは

博多の総鎮守として知られる櫛田神社に山笠と呼ばれる作り山を奉納する神事。

 

福岡の三大祭りの一つに数えられています。

5月の「博多どんたく港まつり」、7月に行われるこの「博多祇園山笠」、9月の「筥崎宮放生会」。

国の重要無形民俗文化財

ユネスコ無形文化遺産

博多祇園山笠の歴史

聖天寺を開山した聖一国師は、鎌倉時代の1241年当時、博多で疫病が流行した時に施餓鬼棚を弟子に担がせ、自らその上に乗って町中に聖水(甘露水)を撒いたところ、疫病が退散したとのことで、これが博多祇園山笠の起こりだと言われています。

なお、聖一国師は宋から、うどん・そば・羊羹・まんじゅうなどの製法を最初に日本に持ち込んだといわれています。

櫛田神社

住所:福岡市博多区上川端町1-41

博多の総鎮守

御祭神:大幡主命(櫛田宮)、天照皇大神(大神宮)、須佐之男命(祇園宮)

 

博多祇園山笠の七流(しちながれ)

祭礼期間は毎年7月1日~15日。

7月1日 注連(しめ)下ろし

祭り初日に舁き山笠の流区域を清める行事。

7月1日 当番町お汐井(しおい)とり

その年の流当番の役員は一足先に箱崎浜まで駆けて行き、汐井(真砂)を小さな升やテボ(竹ヒゴで編んだか ご)に入れて持ち帰る。

7月9日 全流お汐井とり

各流の舁き手が箱崎浜まで駆けて行き午後6時から7時過ぎにかけて箱崎浜に到着し、沈む夕日に柏手を打って安全を祈願し、汐井(真砂)を小さな升やテボ(竹ヒゴで編んだかご)に入れて持ち帰る。

7月10日 流舁き

舁き山笠がそれぞれの流区域内を舁き回る。

7月11日 朝山

早朝に町総代や旧役員を呼んで接待するところから祝儀山とも呼ばれる。

7月11日 他流舁き

流の外に出るところからこの名がある。

櫛田神社の清道を回る「櫛田入り」の練習をする流もある。

清道とは

山笠が奉納のために廻る円周状の道のこと。清道の中には清道旗が立てられておりその周囲を廻る。

清道旗

櫛田入りとは

追い山の山留め(スタート地点)から大太鼓の合図でスタートし、櫛田神社の境内にある清道旗を廻り玉垣を出るまでを言う。

清道。奥に清道旗が立っている。

 

7月12日 追い山ならし午後3時59分

追い山笠のリハーサル。
一番山笠から順次「櫛田入りして奈良屋町角の廻り止め(ゴール)までの約4kmのコースを全力疾走。
「櫛田入り」「コース」とも所要時間を計測する。

7月13日 集団山見せ  午後3時30分

博多の町から福岡の町に舁き入れる「集団山見せ」。

福岡市の要請で1962年(昭和37)から始まり、1983年(昭和58)から明治通りの呉服町交差点~天神(福岡市役所)間約1.3kmが「舞台」である。

 

7月14日 流舁き

未熟な舁き手にとっては、その年、山笠が舁ける最後のチャンスでもある。追い山笠では、慣れた若手やベテランの舁き手が交代で山笠に付くからである。
「櫛田入り」の練習をする流もある。

7月15日 追い山 午前4時59分

祭りのクライマックス

大太鼓の合図とともに一番山笠から順に「櫛田入り」をする。

一番山笠は「櫛田入りの際、山笠を止めて「博多祝い唄」を歌う事が認められている。

(photo by Storch)

その後、境内を出て旧博多部に設けられた約5kmの「追い山笠コース」を須崎町の廻り止め(ゴール)までを全力疾走。(最後のグーグルマップ参照)

(photo by Storch)

「櫛田入り」「コース」ともに所要時間を計測する。

 

 

 

 

博多祇園山笠は女人禁制

●女性人形師が山笠の人形師を務めるのは記録が残る戦後で初。

女神アマテラス(photo by momo)

 

●少女は4年生まで参加できる。

 

博多祇園山笠の総経費は5億円ともいわれています。

一方経済効果は

前回開催の2019年は観光客300万人。2023年も同程度の観光客が訪れたと仮定すると、全国への波及効果を併せておよそ500億円の経済波及効果あったと推定されます。

これだけの収益が見込めるから長く続いていると思われます。

 

「追い山笠コース」の須崎町の廻り止め(ゴール)

「ホテルオークラ福岡」の昭和通りを挟んだ前で「エスペリアホテル福岡中洲」と「ワンライト」の間から入る入り口辺り。

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塾長より

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