こんにちは!太宰府魅力発見塾塾長の福田です。
九州国立博物館に中宮寺の国宝展を見に行きました。
中宮寺の国宝展
日時:1.26(火)~3.21(日)
開館時間:9:30~17:00(入館は16:30まで)金・土の夜間開館は中止
休館日:毎週月曜日
場所:九州国立博物館
入場には、オンラインによる日時指定チケット(事前予約)が必要です。↓
公式チケットサイト | 特別展「奈良 中宮寺の国宝」 (artne.jp)
なお当日券もあります。
中宮寺
中宮寺は法隆寺の境内の東端に、こじんまりとたたずみ、創建は6世紀末から7世紀初頭。
中宮寺は奈良・斑鳩(いかるが)にある聖徳太子の母親 穴穂部間人皇后(あなほべのはしひと)の発願により飛鳥時代に聖徳太子により創建された尼寺門跡寺院。
門跡:皇族・公家 が住職を務める特定の寺院、あるいはその住職のこと
本尊は如意輪観音
聖徳太子(574~622年48才)
飛鳥時代の皇族・政治家。用明天皇の第二皇子、母は欽明天皇の皇女。国際的緊張のなかで遣隋使を派遣するなどして中国の文化・制度を学び冠位十二階や十七条憲法を定めるなど天皇や王族が中心である中央集権国家体制の確立を図ったほか仏教や儒教を取り入れ神道とともに信仰し興隆に努めた。
国宝《菩薩半跏思惟像(伝 如意輪観音)》飛鳥時代 7世紀
「菩薩半跏思惟」は学術名、「伝 如意輪観音」はお寺での名前。
この像は、飛鳥時代の最高傑作のひとつといわれ、またこの像の顔の優しさは「古典的微笑」の典型として高く評価され、エジプトのスフィンクス、レオナルド・ダ・ヴィンチのモナリザと並び「世界の三つの微笑像」とも呼ばれています。
半跏の姿勢で左の足を垂れ、右の足を膝の上に置き、右手を曲げて、その指先をほのかに頬に触れ、人の悩みをいかにせんかと思惟(しゆい)する清らかな気品をたたえています。
如意輪観音:六観音の一つ。一切の願いを成就させる。
「まことに至純な美しさで、また美しいとのみでは云いつくせない神聖な美しさである」(和辻哲郎)
「中宮寺観音は正に日本彫刻の最頂点である」(ブルーノ・タウト)
九州博物館では360度全方位からその姿が見られます。
館内のビデオを見て見直すとさらに理解が深まります。
もう一つの見どころはガンダーラから中国、朝鮮半島、日本の飛鳥時代へとたどる半跏思惟像の起源。
ガンダーラ(現在のパキスタン)
《樹下思惟》2~3世紀
中国
重要文化財《菩薩半跏像》6世紀
朝鮮半島
長崎県指定文化財《菩薩半跏像》7世紀
日本
重要文化財《弥勒菩薩半跏像》飛鳥時代 666年
わが国で唯一の「弥勒」銘をもつ半跏像
《雨宝童子像》 鎌倉時代
日向に天照大神降臨の姿。大日如来の化身ともいわれ、聖徳太子の髪形や佇まいに似ている。
《伝 信如比丘尼像》室町時代 15世紀
中宮寺中興の祖(1211~?)天寿国繍帳を発見・復元
国宝《天寿国繍帳》飛鳥時代 7世紀
聖徳太子の妻が亡き母と夫のために作った天寿国繍帳
《花鳥散図襖》 江戸時代
門跡尼寺を彩った豪華絢爛な襖絵
優しいまなざし静かなほほえみに心洗われる思いでした。
聖徳太子のことはほとんど知らなかったのでこれをきっかけに少しわかりました。
▶fukuda0917@yahoo.ne.jp
塾長より
いつも記事をお読みいただきありがとうございます。
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これからも太宰府の魅力をお伝えしていきますので
応援よろしくお願いします。
聖徳太子について詳しい内容を初めて知ることができました。九州国立博物館に行ってみたいなあ。ありがとうございました!
からつくんちさんコメントありがとうございます。
太宰府天満宮はこれこら梅の季節を迎えますので観梅方々博物館においでください。
お早うございます。いつも素晴らしい写真ありがとうございます。仏像の顔が日本、中国、朝鮮とそれぞれ違いがあり面白いですね。観にいきたいけど予約できません。写真で満足します。
マンデーかやさんコメントありがとうございます。
阿修羅以上の人気が出るような気がするくらいすばらしい作品だと思います。
日本史で学んだことが目の前にあるように感じました。ありがとうございました。
梅林がるさんコメントありがとうございます。
阿修羅より人気が出ると思うくらいすばらしい作品でした。
学生時分に、もっと勉強しておけば…とつくづく感じました…社会科といわれる分類が苦手で…でも、建造物など見るのは好きなんですけどね…理解して見に行くのとでは雲泥の差ですよね…💦
いつも、ありがとうございます😃
まいまいさんコメントありがとうございます。
わたしも学生時代もっと勉強しておけばよかったと思います。
やはり事前に下調べして行くと理解が深まりますよね。
菩薩像の美しいこと。
実物みたらウットリと暫く動けないかもしれません。
阿修羅像にも魅せられましたが、菩薩像にも魂を奪われそう。
写真に解説、ありがとうございます。
ンダモシタ−ンさんコメントありがとうございます。わたしもしばし見とれてうっとりしてました。
阿修羅以上に人気が出ると思います。