こんにちは!太宰府魅力発見塾塾長の福田です。

太宰府の平地からも見える脊振山山頂の白いドームはなんだろうと以前から思っていたので脊振神社での修験道の採燈大護摩供を見に行ったついでに行きました。
 
脊振山(標高1055m)は古くから山岳信仰の霊場として栄えてきました。

脊振山山頂の白いレーダー

脊振山は福岡県と佐賀県の県境にまたがり山頂にあるレーダーは、航空自衛隊背振山分屯基地の警戒管制レーダーと、気象庁(福岡管区気象台)の気象レーダーで国防や気象観測の両面で重要な役割を果たしている。
 
undefined

①航空自衛隊の警戒管制レーダー

左の一番高いところが脊振山山頂でそこに建っているドーム状の巨大なレーダー

警戒管制レーダー:このレーダーは、日本の防空網において重要な役割を担っている。

目的:主に領空侵犯の警戒や航空機の監視・追跡などの警戒管制任務に使用されており、日本の国防の要所となっている。

戦闘機による緊急発進(スクランブル)を指示・管制。

スクランブル基地は新田原基地(宮崎県児湯郡)、築城基地(福岡県築上郡)

(例)

●新田原基地~脊振山山頂(距離325km)

戦闘機で出発までに5分+飛行時間8分=計13分で到着

●築城基地~脊振山山頂(距離77km)

5~10分で到着

 

上の写真の鳥居の奥に鎮座している脊振神社上宮石宝殿

脊振神社上宮石宝殿は脊振山山頂にある石造りの社殿。佐賀県と福岡県の国境論争に勝利したことを記念して、佐賀藩主が1696年(元禄9)に建立。社殿内には弁財天像が祀られており、水の神・五穀豊穣の神として信仰されている。 

国境論争とは江戸時代に脊振山一帯の境界線が不明確だったことから起こった境界争い。1693年(元禄6年)幕府が裁定し、背振山頂から尾根筋を境界とすることで決着。

②気象庁(福岡管区気象台)の気象レーダー

脊振山山頂の右の方の高いところにあるドーム状の気象レーダー

気象レーダー:かつて山頂にあった測候所の設備を引き継いだもので、台風や大雨などの気象観測に大きな役割を果たしている。

目的:雨雲の動きを正確に捉え、気象予報や防災情報の発信に利用されている。

③公共用の通信施設

気象レーダー右の方にある鉄塔
公共通信施設としては、移動通信用鉄塔施設など。
 
 

かつてはアメリカ軍の通信施設も存在していたが、その大部分は航空自衛隊に移管されている。

役行者(えんのぎょうじゃ)の石像

脊振山山頂の航空自衛隊の敷地内にある。

修験道の祖と伝えられている。
1700年(元禄13年)に脊振山の天台衆と山伏たちが建立。
 
 

遠くの左に眉山、右に雲仙岳が見える

 

今回友だちに誘われ脊振神社での大護摩供を見て脊振山山頂に行って見てきました。日本の領空防衛や正確な気象の情報収集などの非常に重要な役割を担っていました。

ただ残念だったのは山頂の一番高いところにドーム状のレーダーを建設しているので止むを得ないとはいえ景観を損ねていました。

 

お問い合わせ・ガイドの依頼はコチラから
fukuda0917@yahoo.ne.jp

塾長より

いつも記事をお読みいただきありがとうございます。
もしよろしければ記事の一番下にある「コメントを残す」より
コメントを書いていただけますと、記事を書く励みになります。

これからも太宰府の魅力をお伝えしていきますので
応援よろしくお願いします。