こんにちは!」太宰府魅力発見塾塾長の福田です。
2023.2.10 政府は日本銀行の黒田東彦総裁の後任に植田和男氏を起用する人事を固めた。
就任の暁には餞(はなむけ)として植田和男氏に以下の日経新聞の記事をプレゼントします。
【日銀の異次元緩和は早期修正を】
2023.1.13日本経済新聞 大機小機より
この4月で日銀の異次元の超金融緩和政策を採用してちょうど10年になる。
異次元の緩和策は、当初は行き過ぎた円高・株安の修正、雇用情勢の改善など沈滞気味だった世の中の空気を一変させる効果があった。ところが、時が経つにつれて、日本経済の成長力を弱める要因に転化してきている。
この10年間のGDPの増加率は5%ほどにすぎない。2008年のリーマン・ショック以降の金融緩和から数えると15年のもなるが、この間も同程度にとどまっている。
金融緩和が長期化すると経済全体の規律が緩む。ぬるま湯につかった状態になり、成長軌道は低下する。
今国会で審議された2023年度予算案の歳出規模は、先進国最悪の財政難の中、11年連続で過去最高を更新した。ゼロ金利のもとで借金頼みの水膨れ体質が定着している結果だ。
「規律なき財政」のもとでは痛みを伴う歳出改革はおろそかにされ、選挙目当てのばらまき支出が横行する。これでは少子化対策をはじめ成長力強化のための構造改革に思い切った手が打てない。
超低金利で守られている民間企業も似たような状況にある。厳しい競争を勝ち抜くために大胆にリスクをとる。必死に技術革新に取り組み新たな販路を見出す。このようなかってあった日本企業の活力が失われている。過去最高水準の現預金を積み上げながら従業員の賃金引き上げを躊躇する大企業にその姿が投影されているように見える。
役目をとっくに終えた異次元政策に終止符を打つ時期が来ている。
▶fukuda0917@yahoo.ne.jp
塾長より
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当面は黒田踏襲でしょうが、異次元緩和に疲弊した金融界と経済界、水膨れも暴発寸前。毎年ホテル、旅館の倒産は約120件とのことですが、これも異次元緩和の一因でしょう。
旅館・ホテルの倒産件数は昨年は減少も、休廃業・解散は過去5年で最多、月商に対する有利⼦負債は30倍超えに、現実はリスク増大で大問題。
2000年度には7万4876件あった日本の「旅館・ホテル」だが、2020年度には5万703件まで減少した。あの湯煙を残したい気持ちは誰しも同じです。
最後の切り札、これが本物の日銀総裁と国民を唸らせる力量に期待します。
黒田氏の長すぎた策を、早々に払拭されますこと期待します。
いつもの塾長の時代をリードするブログに感謝!
金融人さんコメントありがとうございます。細かなところまでの経済分析すごいですね。今度の総裁には中央銀行の独立性を発揮して毅然とした本来の金融政策を実行してもらいたいものです。
日銀総裁が10年振りに変わります。
黒田総裁は政府に都合が良かったのですが、今回の植田総裁も大同小異だと思料します。
ただ植田氏は学者と聞いています。
国民のためになるような施策をしてくれることを期待しています。
Hiroyukiさんコメントありがとうございます。おっしゃるように政府のためになる施策でなく国民のためになるような施策を期待したいですね。
金融緩和策を引き締めにすれば、金利が高騰し国債の利払いが増加して赤字が拡大する。
プライマリーバランスの黒字化は
夢の又夢ですね😅
企業経営者はデジタル等最新の技術革新を行い、国際競争に勝ち抜き景気向上の好循環にすること。
従業員を大事にしなければと思います。
たけしさんコメントありがとうございます。企業は厳しい競争を勝ち抜くために技術革新に取り組み、新たな販路を見出し活力を取り戻し、従業員の賃金引き上げを実施してもらいたいものですね。