こんにちは!太宰府魅力発見塾塾長の福田です。
先日仲間と福岡県田川市石炭・歴史博物館に国内初のユネスコ世界記憶遺産「山本作兵衛展」を見に行きました。
福岡県田川市石炭・歴史博物館
旧三井田川鉱業所 伊田竪坑第一・第二煙突(二本煙突)
明治41(1908)年完成。(国登録文化財)(Storch)
伊田竪坑の動力用として設置された蒸気機関の排煙用煙突
煉瓦造りの煙突で、炭坑節のモデルになり、二本とも高さは45.45mで現存する明治期のものとしては国内で最大級の規模です。
旧三井田川鉱業所 伊田竪坑櫓
明治42(1909)年完成(国登録文化財)(Storch)
地底から人や石炭等を運ぶためのケージ(かご)を昇降させるためのもので高さは28.4mです。
機関車(Storch)
採掘現場の手掘りと機械採炭
炭坑節発祥の地
月が~出た出た~♪ 月が~出た~よいよい♪♪
香春岳
香春岳は高品位の石灰石でできた山です。一の岳は昭和10年からセメントの原料として石灰石が採掘され現在のような形(手前の台形の山)になりました。
山本作兵衛コレクション
平成23(2011)年、国内初のユネスコ世界記憶遺産として登録
「仕繰方(先山・後山)」
直接石炭の採掘に従事する労働者を先山といい、採掘した石炭の運搬に従事する労働者を後山または後向(あとむ)きといった。
「後山(姉弟)」
後山とは鉱山で、採掘作業を行う鉱員を助けて、石炭や鉱石を運搬する作業員。
「寝堀り」
45cm位までは座って掘るが、それ以下は寝て掘る。
「入浴」
男女混浴、坑内よりの揚水で蒸気ポンプのシリンダー油も混じっておりカナケも多いのでネチャネチャして垢はおちない。真っ黒な汚れた先山は荒洗いもせず尻もぬらさずとびこむ人もおった。
また浴槽内で石鹸も使い放しだからキタナイことはアイガメ(染料の藍汁をためておくかめ)の様になる。
「テラ銭や多額獲得者の寄付により義金」
貧困者救済に当時流行の博打のテラ銭義金があった。
「朝の坑夫」
午前3時汽笛三声で入坑時間は定めてある。
朝起床するとお茶漬け飯をかき込んでいた。
今、平和国家日本があるのは国の成長・産業の発展を支えたこのような過酷な環境下で石炭に携わった人々のお陰、また国を守るために一命を投げうってくれた特攻隊員のお陰だなとつくづく思い感謝の念に堪えません。
そのことをよくかみしめ甘んじることなく、その日その日を毎日大切に尊く生きていかなければならないとつくづく思いました。
塾長より
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以前、飯塚市の旧伊藤伝右衛門邸を訪問しました。広大な土地に豪華絢爛な屋敷に驚くばかりでした。「過酷な炭坑労働者があっての繁栄を忘れたらいけない」と思いました。
うっちゃんコメントありがとうございます。偶然ですね今日伊藤伝右衛門邸見学予定です。写真を参考に見てきます。
感想に書いてあるように日本が今あるのは炭鉱、特攻隊のお陰だと初めて気付き感動しました。
カ−ペンタ−さんコメントありがとうございます。以前知覧、大刀洗、江田島、軍艦島今回の田川三井炭鉱を見学し、つくずくそんな風に思いました。
福田塾長さん
先日は、ご一緒させて頂き、ありがとうございました。
作兵衛氏の写真にも勝る作品の数々を観て、炭鉱労働の過酷さの表現にを
改めて実感しました。
当時の労働状況について、詳しく知りたくて、ネットを開いてみましたら、
「東洋経済新報社」の記録が見つかりましたので、ご参考にされて下さい。
(前略)
1930(昭和5)年ごろまで存続していた(全廃は1941年という)「納屋制度」という労使関係がそれだ。炭鉱労働者を連れてくるたびに手数料をもらえる炭鉱募集人が、炭鉱での生活が楽園かのようにだまして人を集めていた。
連れてこられた労働者は、炭鉱所有者の三菱による直轄雇用ではなく、三菱の下請けとなる納屋頭という身分の者が雇用する形になっていた。三菱から支払われる賃金は納屋頭に搾取されていた。そればかりではない。島に来ると酒を振る舞われたそうだが、実はこれは自腹。いきなり借金を背負うことになる。 (後略)
Storchさん先日はお疲れ様でした。
炭鉱にはそういう仕組みがありましたか。三菱なら軍艦島ですね。
万田坑に行った時に昔そこで働いていたという方がガイドをして下さいました。
沢山の人の過酷な労働の歴史に驚かされ、また今の日本があることに胸をうたれました。
今回色々と調べて下さった事柄は知らない事も多く勉強になりました。
ンダモシタ−ンさんコメントありがとうございます。
沢山の人に是非一度見てもらいたい歴史ですね。